苦労の末にハーバード・ビジネススクールに入学したとき、本書の著者キース・フェラッジはそう思ったという。
だがしばらくしてフェラッジは、ある重要なことに気がついた。
競争心むき出しで自分のことばかり考えているクラスメートたちにはない強みが、自分にはある、と。
その強みとは、ビジネススクールに入学するずっと前から、知らず知らずのうちに身につけていた「人脈術」だった。
フェラッジはこの20年間、独自の人脈術を人生でも仕事でも存分に活用してきた。
その結果、デロイト・コンサルティングを経てスターウッド・ホテル&リゾートのCMO、オンラインゲーム会社のCEOなどを歴任し、いまでは独立して自身の会社を持つにいたった。
学生当初はとうてい無理と思えた人生の目標をこうして実際に成しとげられたのは、ひとえに人脈力のおかげだ。
フェラッジの人脈術はアメリカでも注目され、著名な政治家やCEO、大学生、はては自社の従業員まで様々な人がその秘訣を知ろうとフェラッジのもとを訪れるようになった。
ヒラリー・クリントンからは、フェラッジの人脈づくりの手法を活用して歴史遺産保護団体の活動資金を集めたいという申し出を受けた。
本書では、著者自身が体験してきた「人脈づくりの成功の秘訣」をお教えする。
この秘訣は、ビジネススクールの教授やキャリアカウンセラー、セラピストの間ではほとんど知られていない。
だが、本書が説くこのアイデアを実行に移せば、あなたのまわりにもきっと、生涯あなたを支えてくれる友人の輪ができるだろう。
お金がないことだけが貧しさではない。
自分の成長を手助けしてくれる人がいないのも、貧しさのひとつなのだ。
人生はある意味ゴルフと同じようなゲームで、そこではルールをよく知っている人が最高のプレイをして勝利をおさめる。
人生というゲームの最大のルール――それは、「しかるべき知りあいとの人間関係をうまく活かせば、たとえ最初はキャディーでも、成功者しか入れない『クラブ』の一員になれる」というものだ。
人生で目標を達成するうえでは、生まれが貧しかろうが元手がなかろうがかまわない。
もちろん境遇に恵まれるに越したことはないが、それよりもっと大切なことがある。
それは、誰も1人ではゴールにたどり着けない、いや、そもそも自分の力だけでは、いかほども前に進めないということだ。
さあ、あなたも本書の教えを実践して、いますぐにでも本当のネットワークづくりを始めよう。
本書はちょっと違う自己啓発的な人脈術の本ではあるが、内容が実に行動的で、自己啓発本のマンネリズムで苦しんでいた私に心地よい風をくれた。
一読後のさわやかな爽快感を体に充満させてくれた。がんばろうという気にさせられた。
もちろん著者だけでなく、役者の文章力も大いに貢献していると考える。
マンネリズムに飽き飽きしてる方へ、一読をお勧めします。
●「一生モノの人脈力」キース フェラッジ著
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