2011年08月26日

ロジカル・シンキング―論理的な思考と構成のスキル

数年前から、日本人の「コミュニケーション能力」の低下が精神科医の世界で指摘されているが、ここにきてビジネス社会のなかでも、個人のコミュニケーション能力不足がささやかれるようになってきた。

私たちの社会が個々人のコミュニケーションによって成り立っている以上、仕事でも家庭でもコミュニケーションがうまくいかなければ、物事は何も進展しないし、問題も解決しない。

では、コミュニケーション能力が低下しているとはどういうことか。

1つには、相手が何を言いたいのか、思っているのかを引き出す能力が低下していることである。

もう1つは、自分の伝えたいことを相手にうまく伝えられない、ということである。

そこに欠けているのが、論理的な思考と論理的表現能力である。


本書は、コンサルティング会社であるマッキンゼーのエディターとして活動している著者が、「ロジカル・コミュニケーション」の新しい手法について述べたものである。

そのポイントは、話の重複や漏れ、ずれをなくす技術である「MECE(ミッシー)」と、話の飛びをなくす技術である「So What?/Why So?」を身につけることである。

MECEは「ある事柄を重なりなく、しかも漏れのない部分の集合体としてとらえること」を意味している。

ちょうど、全体集合を漏れも重なりもない部分集合に分けて考える、集合の概念である。

「So What?/Why So?」は、よく話をするときに「したがって」や「よって」「このように」などを使うが、それらの言葉の前後で話に飛びがなく、伝え手の結論と根拠、結論と方法のつながりを、相手にすんなり理解してもらうための技術である。

「So What?」は「手持ちのネタ全体、もしくはグルーピングされたもののなかから、課題に照らしたときに言えることのエキスを抽出する作業」であり、「Why So?」は、「So What?」したときの要素の妥当性が、手持ちネタの全体、もしくはグルーピングされた要素によって証明されることを検証する作業」である。

これらの技術を何事においても習慣づけることによって、論理的思考力や論理的表現力がかなり向上するはずである。

実践に即した問題も随所に載っているので、楽しみならロジカル・コミュニケーションを身につけられる。


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世界一やさしい問題解決の授業―自分で考え、行動する力が身につく

日本発世界へ――米メディアでも話題沸騰

物事の本質を見極め、打ち手を考え、具体的な行動に落とし込む「問題解決力」がシンプルにわかる本として世界20カ国で出版決定!

Business Week、USA Today、New York Post等、米主要メディアでも話題!

世界的な経営コンサルティング会社で使われている「問題解決能力」のトレーニングを、中学生向けにカンタンにブレイクダウン。

世の中を生き抜くホンモノの思考力が身につきます!


世界最高峰のコンサルティング会社で学んだ問題解決の考え方を中高生にもわかるように解説。

学校では教えてくれない考える力のトレーニング。

著者はハーバードビジネススクールで学び、マッキンゼー・アンド・カンパニーで働いた経歴を持ちますが、「世界一やさしい〜」というタイトル通り、この本では経営コンサルティング会社で実用されている手法を、身近な例を取り上げながらとても丁寧に解説してくれます。

1限目「問題解決能力」、2限目「実行プラン」、3限目「目標設定」というテーマで、中学生向けの授業の体裁をとり、彼らの世代が理解しやすい考察事例を用いているものの、内容はプロフェッショナルな現場の生きた論理的思考法を基礎から学べるというもの。

学生や社会人だけではなく教育者も一読する価値があるのではないでしょうか。

ようするにMECEとロジックツリーを説明した本。

ものすさまじく平易に書いてあり、その意味では小学生高学年以上であれば、この本を最後まで読みきる根気さえあれば、内容を理解することはできると思います。

また、内容を理解できれば、少なくとも一度か二度は本に書いてあったとおりに考えてみようとするでしょう。

この本のタイトルは「世界一やさしい問題解決の授業」ですが、人生そのものが問題解決の連続だと思います。

特に社会人になると「上」の方から一方的に「課題」とその「目標」を与えられ、達成か否かが重要な評価基準(イコール給料とポジション)となります。

問題解決というテーマは処世だけでなく、広い意味で、より幸福に生きるための当然の術策と言えるでしょう。

問題解決というプロセスは、もっと教育カリキュラムの中に取り込んで良いのでは、とこの本から強く感じました。

生きる意味を求めることに時間を使うよりも、より良く生きる(客観的に「正しい」かは別として)ために、より具体的により戦略的に考えることが大切。

ビジネスパーソンにも十分、通用する本です。


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